ドラマ《平成細雪》が面白すぎた(特に啓ぼん)。
- 再放送で見た、NHKドラマ《平成細雪》が面白すぎたので書く。
谷崎潤一郎の原作だが、物語は1992年からの3年間に置き換えたもの
(“家”というテーマがリアリテイを持てる、ぎりぎり最後の時代にした、ということかもしれない)。
四姉妹もので、配役は、
長女 中山美穂
次女 高岡早紀
三女 伊藤歩
四女 中村ゆり
と、とても華やかなものだ。
- ここであらすじを細かく説明したりはできないし、また、私は谷崎の原作は未読なので、これが原作をなぞっているだけなのか、オリジナルなのかも分からない。
ひとまず、三女のお見合いと、四女をめぐる二人の男の奪い合いが軸となる。
まず、次々現れる三女のお見合い相手が、どれも非常に魅力的で全く飽きない。
- そして、“四女をめぐる二人の男”というのが、“宝石店のバカ息子”役の福士誠治と、そこまで裕福ではなさそうだが誠実な写真家の柄本佑なのだけれど、福士誠治演じる“宝石店のバカ息子”“啓ぼん”がいいのよ。このドラマは全員こってり関西弁なのだが、“啓ぼん”のボンボンキャラクターと、そのこってり関西弁が合わさって最高にいやらしく、しかし気品があり、それでいて女性に一途でもある、という、説明聞くだけだと謎のキャラクターに仕上がっているのだ。
- とにかくこの“啓ぼん”が基本的に駄目で、しかもめちゃめちゃ嫌なやつなのに、それでも最後その、四女にかける思いに私はいたく感情移入して好きになってしまうという…。
あの台詞、あの気持ち、男として言いたくなったこと、なくはないかもなあ…。
でも、あの気持ちがあっても、どうしようもないときはどうしようもないんだよね…。
2025年06月05日作成
2025年06月05日更新
アカセ日記